気管支喘息とは喘鳴を伴った発作性の呼吸困難を繰り返す病気です。
喘鳴はヒューヒュー・ゼーゼーという笛性の呼吸音で、息を吐く時に苦しい呼気性の呼吸困難です。
主な症状は、喘鳴・咳・多呼吸・息を吐く時に苦しい呼気性の呼吸困難です。
赤ちゃんは、呼吸が苦しいために哺乳量が落ちます。
気温が下がり乾燥する夜間の方が、昼より症状が強い。
特に明け方に痰絡みの咳が出ることが多い。
1.
なぜ呼吸困難が起こるのか?
色々な原因に対して、空気の通り道である気管の内側(内膜)が過敏なために、気管支平滑筋のれん縮・気道粘膜の腫脹・粘液栓形成が起こり、気道が狭くなるために気流障害(呼吸困難)が起こります。
2. 気道過敏性を起こす原因は?
環境アレルゲンとしてダニ・ハウスダスト・花粉・かび・卵白やソバなどの食物・動物の毛やフケ・ 羽毛など多彩です。
その他として冷気・乾燥・大気汚染・感染・運動・煙・アスピリン・緊張やストレスなどの心理的影響などがあります。
3.気管支炎と喘息の違い
気管支炎とはウイルスや細菌の感染による気管支粘膜の障害です。
粘液や内膜の浮腫のために湿った咳や痰が出ます。気管の痛んだ部分では聴診器で悪い音が聞こえます。
ただし肺全体にゼーゼーした音が聞こえる喘息と違って気管支炎では痛んだ部分以外では聴診音は正常です。
喘息で熱は出ませんが、肺炎や一部の気管支炎では発熱があります。
|