1.予防接種の時間帯
2.絶対に覚えておかなければならないこと(=接種期限があること)
3.定期接種の予防接種はいつするのでしょうか?(公費負担の予防接種=費用はかかりません)
Hibワクチン・肺炎球菌ワクチン B型肝炎ワクチン 四種混合 BCG
MRワクチン1期 水痘 日本脳炎 MRワクチン2期 子宮頚ガン
4.任意接種の予防接種はいつするのでしょうか?
ロタワクチン おたふくかぜ インフルエンザ
5.色々な注意点
1.予防接種の時間帯
14時から14時30分を健診・予防注射の時間にしています。
予定の合わない方は予約なしで、受診しやすい時に受診されて
も大丈夫です。
なお、最終受付時間は接種後の状態観察が必要なため診療終
了の30分前までとします 。ご了承ください
予防接種は予約なしで来院されて、接種可能です。
(ただし、インフルエンザワクチンは予約制です)
2.絶対に覚えておかなければならないこと
=接種期限があること
H i b :5歳になると出来ません!
1)初回接種:1歳を過ぎると未接種分の接種はできま
せん
2)追加接種:1歳までに初回接種をしないと追加接種
は出来ません
肺炎球菌:5歳になると出来ません!
2歳を過ぎて初めて接種した場合は追加接種は出来
ません
B型肝炎:1歳になるとできません!
BCG:1歳になると出来ません!
(5ヶ月より接種開始できます)
麻疹(はしか)・風疹混合ワクチン1期(MRワクチン1期)
1歳から2歳未満児が接種できます。
(2歳になると受けられません!)
水痘:1歳・2歳児が接種できます
3歳になれば接種出来ません!
麻疹(はしか)・風疹混合ワクチン2期(MRワクチン2期)
小学校就学前の1年間(いわゆる年長さん)が接種できます。
(小学校に入れば受けられません!)
Q‥‥麻疹(はしか)ってどんな病気?
3.定期接種の予防接種はいつするのでしょうか?
(公費負担の予防接種=費用はかかりません)
2ヶ月から始める予防接種
●Hibワクチン・肺炎球菌ワクチン
乳幼児(特に、0歳から2歳)での繰り返す中耳炎・副鼻腔炎や肺炎・敗血症・ 髄膜炎などの重症な病気のほとんどは「Hib菌(インフルエンザ菌)」「肺炎球菌」 によって起こっています。
なかでも髄膜炎が最も恐い病気です。毎年全国で約800人の乳幼児がHib菌と肺炎球菌による髄膜炎にかかっています。抗生剤の効かない耐性菌の増加のために、かかると5%が死亡、25%に後遺症(聴覚障害・発達遅延・神経学的障害)が残ります。
接種方法
下記の様に接種時の年齢により、接種方法・回数が異なります
・Hibワクチン
1)初回接種
生後2ヶ月〜 6 ヶ月児:4週間隔で3回接種 (最終接種7カ
月後に追加接種)
生後7ヶ月〜11ヶ月児:4週間隔で2回接種 (最終接種
7カ月後に追加接種)
※生後1歳になると初回接種の未接種分は接種出来ません
1〜5歳未満児:1回接種
2)追加接種(1歳までに初回接種を受けた児だけが受けられま
す)
初回接種の最終接種から7ヶ月後に行います(1回接種のみ)
Q‥Hib感染症とはどんな病気?
・肺炎球菌ワクチン
生後2ヶ月〜6ヶ月児: 4週間隔で3回接種(1歳時に1回追加
接種)
生後7ヶ月〜11ヶ月児:4週間隔で2回接種(1歳時に1回追加
接種)
1歳児:1回接種(2カ月後に1回追加接種)
2歳〜5歳未満児:1回接種
Q‥肺炎球菌感染症とはどんな病気?
Rink‥Hib・肺炎球菌ワクチン(Dr.くらの赤ちゃん通信)
●B型肝炎ワクチン
接種後4週間経てば2回目の接種ができます(他の予防注射は
1週間あけば出来ます)
また、1回目の接種から20週間後に3回目の接種が出来ます
注意:1歳になると接種できません!
Q‥B型肝炎とはどんな病気?
3ヶ月から始める予防接種
●四種混合ワクチン:接種後3週間〜8週間以内の間隔で、3回
接種します
3回目終了後1週間 経てば、次の予防注射が出来ます
四種混合未接種者の百日咳感染は乳児でも報告されています (四種混合の追加接種:四種混合三回目終了後、1年から1年6カ
月の間に行います)
5ヶ月から始める予防接種
●BCG
BCG
終了後4週間 経てば、次の予防注射が出来ます
注意:1歳になると接種できません!
1歳になってからおこなう予防接種
●麻疹(はしか)・風疹混合ワクチン1期(MRワクチン1期)
「1歳の誕生日の贈り物」
2歳になると受けられません!
必ず2歳になるまでに受けましょう
●水痘(みずぼうそう)
対象年齢は1歳・2歳児です
3歳になると受けられません!
接種方法
初回接種:1歳になれば接種できます
追加接種:初回接種より3ヶ月後に接種します
3歳になってからおこなう予防接種
●日本脳炎
接種方法
1期接種 :2〜4週間間隔で2回接種します
追加接種:1期接種2回目終了の1年後に行います
2期接種:1回接種(9歳〜13歳未満)
※日本脳炎予防接種 特例措置
特例措置として
@
平成7年4月2日〜平成19年4月1日生まれの方(かつ20歳未満)で初回1期(2回)・1期追加(1回)・2期(1回)が終了していない方は未接種分が接種出来ます
A平成19年4月2日〜平成21年10月1日生まれの方(かつ9歳〜13歳未満)で初回1期(2回)・1期追加(1回)が終了していない児は未接種分が接種できます
補足‥日本脳炎予防接種の2期は9歳からの接種になります
そのため、現在9歳未満の児は2期接種は出来ません
就学前の1年間におこなう予防接種
●麻疹(はしか)・風疹混合ワクチン二期(MRワクチン二期)
小学校就学前の1年間(いわゆる年長さん)が受けられます。
一回のMRワクチン接種だけでは効果が安心できないという理由で二回目接種(MR二期)が行われます。
対象年齢 小学6年生〜高校1年生
●子宮頚ガンワクチン
接種方法
「ガーダシル」:初回接種
初回接種から2カ月後
初回接種から6カ月後
(合計3回の接種が必要です)
※3回接種することで十分な効き目が得られるため、きちんと最後まで接種することが重要です
※接種予定日以外の日に来られた際は公費接種出来ない(有料)事があります。接種予定日を1週間以上過ぎた方は保健センターにご相談下さい
子宮頚ガンは、乳ガンに次いで、若い女性に2番目に多いガンです。
子宮頚ガンは、女性の子宮の入り口部分(子宮頸部)にできる「ガン」です。
若い女性(20〜39歳)がかかる「ガン」の中では乳ガンに次いで多く、女性の100人に1人が生涯のいずれかの時点で、子宮頚ガンにかかると言われています。
年間9,000人近くの人が子宮頚ガンにかかり、2,700人もの人が亡くなっています。
子宮頚ガンの主な原因ウイルスは、 ヒトパピローマウイルス(HPV)の16型・18型です。(20〜30代の頚ガンの約80%) 子宮頚ガンワクチン「ガーダシル」はHPV16型・18型の2つのタイプの発癌性HPVの感染を防ぐ効果があり、またその効果に加え尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型に対しても感染予防効果があります。
子宮頚ガンの約半分は、ワクチン接種によって予防できることが期待されています。
子宮頚ガン予防ワクチンは世界保健機関(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種とされています。
重い副反応が約100万回接種で3例程度起こります。接種後に持続的な痛みを訴える副反応の発生頻度は、調査中です。
副反応の調査結果がでるまでは、積極的には接種を勧めない事になりました。
4.任意接種の予防接種はいつするのでしょうか?
任意(費用が自己負担)の予防注射には、「ロタワクチン」「おたふくかぜ」「インフルエンザ」などがあります。
ロタワクチン
(ロタリックス)
接種期間:生後6週〜24週
接種回数:2回
初回接種の4週間後に2回目を接種します
料 金:1回13,000円
注 意 点 :生後24週を過ぎたら接種できません
Q‥‥ロタウイルス感染症ってどんな病気?
Rink‥‥ロタウイルス感染症(Dr.ムラのこども通信)
おたふくかぜ
1歳になれば接種できます。
おたふく自然感染では「難聴」になる心配があることが最近問題になっています。
接種後4週間すれば次の予防注射をすることが出来ます。
接種金額:7,000円 (消費税込)
Q‥‥おたふくかぜってどんな病気?
インフルエンザ
例年、10月から翌年の1月まで行います。
対象年齢:6カ月以降の児
接種回数:小学生までの児は2〜3週間間隔で2回、中学生以上は1回接種します。
効果:接種2週間後から効果が出ます。
2回目接種から1カ月後に効果がピークに達し、4カ月後から効果が低下します。
7歳以上では、接種後約3カ月までは有効予防水準80%ですが、接種後約5カ月では有効予防水準50%になります。6歳未満では有効率は30〜50%と言われています。
Q‥‥インフルエンザってどんな病気?
5.色々な注意点
日本脳炎
日本脳炎とは
日本脳炎とは、日本脳炎ウイルスに感染した豚の血を吸った蚊を通じて日本脳炎ウイルスが人に感染した脳炎です。
感染者300〜3,000人に1人が脳炎を発症。発症者の内15%が死亡、半分は後遺症を残すといわれています。
1960年代は年間1,000人以上が発症していましたが、予防注射が開始され92年以降の患者発症は10人未満になりました。
しかし、アジアでは現在でも年間数万人の患者が発生していることもあり、 予防接種は必要です。
ポリオ:
平成24年9月1日より不活化ワクチン(注射)になりました
1. 今までポリオワクチンも三種混合ワクチンもしていない児
四種混合ワクチン(三種混合ワクチン+不活化ポリオワクチン)を接種します
2. 生ポリオワクチンを1回も接種していない児
不活化ポリオワクチンを接種します
不活化ポリオワクチンの接種回数・年齢・方法
・初回接種(3回):生後3か月から12か月に3回
(3週間間隔で3回)
・追加接種(1回):初回接種から12か月から18か月後に1回
なお、この期間を過ぎた場合でも、最終期限の90か月(7歳半)に至るまでの間であれば、接種ができます。過去に生ポリオワクチンを受けそびれた方も、対象年齢内であれば、不活化ポリオワクチンの定期接種を受けていただくことが可能ですので、接種されることをおすすめします
3.
生ポリオワクチンを1回接種した児
不活化ワクチン初回接種を2回行い、1年後に追加接種を1回行う
4.生ポリオワクチンを2回接種した児
不活化ワクチンの接種は不要です
Q.不活化ポリオワクチンとは何ですか?
A.注射による予防接種です
Q.他のワクチンとの接種間隔はどうなりますか?
A.不活化ポリオワクチンの接種から1週間以上あければ他ワ
クチン接種が可能です
また医師が特に必要と認めた場合は他ワクチンとの同時接
種が可能です
Rink‥ポリオ予防接種(Dr.くらの赤ちゃん通信)
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